日常生活の失敗話・成功話の兵法的大分析!兵法の活かし方、成功の秘訣とは!? 「孫子の兵法」の活用法は? | ||||||||||
|
第八斬.「ゴルフはどこに向かって打ってゆく?」
〜落とし穴 “バンカー” は怖くない! | ||||||||||
|
| ||||||||||
|
先日、中学時代の友人とゴルフに行きました。 すばらしい天気に恵まれて、暑くも無く寒くも無い絶好のゴルフ日和でした。 「これでスコアが良けりゃ言うこと無しだナ」 と鼻歌気分でスタートしました。 ------------------------------------------------------------- ここで、ゴルフをされない方のために少し解説をしておきましょう。 打ち始めの場所(ティ・グラウンド) から “クラブ” と呼ぶ何種類かの道具を使って ボールを打って進み、じゅうたんのように芝が整備された場所(グリーン) に乗せて、そこ に設定された穴(ホール) にボールを転がして入れます。 この打ち始めから穴に入れるまでの打数(ストローク数) を競うのがゴルフなのです。 当然、打数が少ないほど “上手” であることになります。 打ち始めから穴に入れるまでの競技場は “ホール” と呼ばれ、1番から18番までの18ホールをプレイ (ラウンド) して、トータルのストローク数(スコア) で勝敗を決めます。 18ホールは距離が異なるショートホール、ミドルホール、ロングホールの3種類から構成され、 それぞれ 3打・4打・5打で完了するのを標準(パー3とか、パー4と呼ぶ) としています。 そして、18ホールは “パー72” に設定されています。 しかし、パー72のスコアでラウンドできるのはプロ級の腕前の者だけで、一般人は“90” なら上出来なのです。 ------------------------------------------------------------- さて、スタートホールのティショット。 ドライバー(最も長いクラブで、最も距離が出る 代わりにボールが曲がりやすい) をタイガーウッズ選手をイメージしながら振りました。 大きくスライス(右に曲がる球筋) しましたが、それは最初から折込み済みの方向狙いだったので事無きを得て、 このホールはボギー(パーより1打多いスコア) で上がりました。 「よしよし、今日はイケルぞ」 と心の中でニンマリしました。 2番ホールは上り傾斜の続くミドルホール。 ここでのティショットも大きくスライスして、右のバンカー(砂場) に入ってしまいました。 大変! このバンカーは、いわゆるアゴと呼ぶ縁(ふち) が、上り傾斜のため高くなっているのです。 「アゴを越えねばならんし距離も出さねばならん」 と考えた末に、選んだのが7番アイアンのクラブ。 クラブの番手数字が大きいほどボールが当たる部分(フェイス) の傾斜角度(ロフト) が大きくなって上を向くので、 ボールは高く上がり、その分、飛ぶ距離は短くなるのです。 “カチーン”。 トップ(ボールの上部を叩いてしまうこと) したボールは上がらずアゴに当たって再びバンカーに落ちました。 「チクショー」 そこは前よりもアゴに近づいたため、アゴを越えるためにはもっとボールを高く上げねばなりません。 そこで、ロフトの大きいクラブであるピッチングウェッジで打ちました。 “ドン。ポトリ”。 アゴの上部に当たったボールは戻ってきました。 “カー” と血が上り、夢中でピッチングウェッジを打ち続けました。 その時、友人の 「うしろに出したら?」 の声が聞こえました。 “ハッ” と我に返ってバンカーの後方を見ました。 アゴは低いのです。 私はヨコ後方に向かってボールを打ちました。 今度はボールは難なく出ました。 しかし数えてみると、なんと5打も叩いてしまっていたのです。 「ああ、最初からこうしておけば良かったのに・・」 「後悔先に立たず」 で、このホールはなんと 11打! その後、ボギーとダブルボギー(パーより2打多いスコア) とが続いてショートホールの9番ホールにきました。 そこは谷越えで、打球が短かくてグリーンに乗らなければ、コロコロと手前に転がり戻って谷に落ちる可能性の高い レイアウトです。 さらに奥は、バンカーが口を開けて待っており、そのすぐ先はOB(アウトオブバウンズ 区域外でペナルティ2打が 課せられる) の境を示す白杭が見えています。 「弱すぎれば谷底へ、強すぎればイヤなバンカーに、もっと強ければOBに。いやはや難儀なホールだ」 と 躊躇(ちゅうちょ)していると、 「バンカーを怖がるな。バンカーに入れたらOBにはならんぞ」 と、くだんの友人の言葉。 そうなんだ! 「バンカーはOBになるのを防いでくれる有難い場所なんだ」 と私は悟ったのです。 そうすると気持ちが落ち着いて、少し強めにクラブを振ったのです。 すると、何と!! ワンオンしたのです。 狂喜乱舞してグリーン上に急ぎ、ついにパーを取りました。 ゴルフはプレイヤーの心理が大きく影響するスポーツであり、冷静に状況判断することが 大事なスポーツである、ということを痛感しました。 残りのホールは大たたきすることは無く、いつものレベルのスコアで終了しました。 でもこの日は、大きな人生教訓を得た思いがした充実した1日でした。 ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓ 07-01(軍争) 「迂(う)を以て直(ちょく)となし、患(かん)を以て利となす」 ※短絡的な対処をせずに、迂回しても有効となる策をとるべきだ。 また不利を利点に変えようとする発想が大切である。 ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛ ゴルフコースにおける落とし穴 “バンカー” は怖くないのです。 いつも真っすぐ前に向かって進もうとばかりしないで、時には回り道を通る方が結局は 早道になることを悟らせてくれます。 また、一見不利な事でも使い方しだいで有利な展開が可能になる、ことを教えてくれる のです。 | ||||||||||
| ||||||||||